運用とは!?②
皆さま、こんにちは。
ファイナンシャル・プランナーの小塚です。
今回は、運用するときに知っておきたいリスクについてを紹介します。
ちなみに、「リスク」と聞くと悪いイメージの言葉に聞こえがちですが、金融界でのリスクとは、そのものの価値から変動することを指します。
ですから、下に振れることだけではなく上に振れることもリスクなのです!
銀行に預け入れるにしても銀行が倒産したときにお金が返還されないリスクやお金の価値を保てないリスク等(金利よりも手数料の方が高い、金利がほぼ0なので物価上昇で資産の目減りが起こる等
)がありますね。
これと同じように投資する商品によって様々なリスクが存在します。
それでは主なリスクをみてみましょう。
1,価格変動リスク
これは1番はじめに思い付く方も多いと思いますが、価格変動商品に投資をすると経済動向、市場動向により日々価格が動くというリスクです。
2,金利変動リスク
こちらは、金利変動により資産価格が変わるというリスクです。預貯金でも金利が10%に付く時代と0%の時代とでは資産価値が変化しますよね。
3,為替変動リスク
これは、外貨が関係する商品に投資するときに知っておきたいリスクです。外貨1単位につき日本円でいくらなのかはチェックが必要です。日本円でいくらなのかによってその資産の価値が変わってきますからね。
「日本円→外貨」は円高の時を狙い、「外貨→日本円」に戻す時は円安の時を狙うというのも1つの手法です。
例)わかりやすく外貨に替える手数料が0円だとすると、、
1ドル=80円の時に1万円分ドルを買うと1万÷80=125ドル購入でき、
これを1ドル=100円の時に円に戻すと125ドル×100円=12500円になります。
1万<12500であり、差額の2500円が利益となりますね。
4,信用リスク
債券や株式の発行体の信用度が落ちて資産価格が下がり利息が払われなくなったり、倒産して元本が回収できなくなるというようなリスクです。絶対に倒産しないという事は銀行を含めてありませんので、どれだけ信用できるのかを確認しましょう。
5,カントリーリスク
外国に投資をした時にその国の財政状況が悪くなったり、戦争が起こってしまい元本回収が難しくなったりすることです。
6,インフレリスク
これは、今の日本の預貯金で起こっていることで、物価の上昇に金利が付いていけない状態です。金利がないのに買い物の金額は上がるばかりですね。。。
例)金利が0%として、1個100円で昨日まで買えていたリンゴが今日から1個120円で売られるようなったとすると、、
100円は、リンゴ1個と同じ価値があるものだったのに今日からはリンゴ約0.8個分の価値しか無くなってしまっということです。ということは、約20%価値が目減りしてしまいました。
金利が0%だとお金を置いておくだけでは、物価上昇時に価値がドンドン減ってしまうということですね。
だんだんと運用する意味というのが見えてきたでしょうか。
では、次回からは、どんな金融商品があるのかをみていきましょう。
次の記事も読んで頂けると嬉しいです!!
ファイナンシャル・プランナー
小塚歩(こづか あゆみ)
※この記事で紹介している内容は2018年9月現在の内容です。将来、制度内容は変更される可能性がございます。